Aimez-vous Brahms?を読んで

サガンの「Aimez-vous Brahms?」の感想的なもの。邦題は直訳で「ブラームスはお好き?」です。映画化もされている有名な作品。どんなものかという好奇心と、以前サガンの「Bonjour tristesse」を読んだことがあり、それほど難しくなかったとの読みやすい作品だったのとで、ブラームスも簡単だろうと期待して読みはじめました。が、これがなかなか難しかったです。。。

あらすじ:キャリアウーマンでアラフォー独身女のPaule、浮気性の恋人Rogerとのまんねりぎみの関係に疑問を持ち始めていた。ある日客先の息子でイケメン美青年Simonと出会う。Simonは童貞を自分のお母さんの友達に奪われた(笑)という筋金入りのオバコンで、Pauleに一目惚れ。はじめは14歳も歳下のSimonを坊や扱いして疎ましく感じていたPauleだが、寂しさを紛らわすためにSimonを受け入れてしまうのだった。。。

という具合で、イストワールはハーレクインロマンスばりの鼻白む展開ですが、バブル時代のトレンディードラマを思い出して懐かしさも感じました。自分自身が恋愛に縁がなかったこともありますが、ポールはじめ登場人物がそれぞれの思いを内証する部分はつまらない上に解釈が難しく、苦痛でした。フランス語の勉強と思って我慢して読みました。そうでなければ読めなかったでしょう。

日本語訳は新潮文庫から出てます。翻訳者は朝吹登水子芥川賞作家の朝吹真理子の親戚なんだそうです。