40代、普通自動車免許を取る

この歳になりまして、ようやくというか、一念発起して、コロナの影響もありましょう、ついに、車の免許を取りました。限定なしです。教習の悩みでノイローゼにもなりましたが、だいたい4ヶ月くらいで取ることができました。

動機

私は東京在住なので、実際のところ車の必要性を感じることはほとんどありません。半径10kmくらいは自転車で移動するので、日頃から不便も感じていませんでした。田舎に帰った時に免許があればなあ〜と思うことはありますが、それも大した理由にはなりませんでした。免許取得にチャレンジしようと思った一番の動機は「わしはこのまま一生クルマの運転をしないまま終わるのか」と思うと少し寂しく感じたことです。人生の経験として、死ぬまでに車の運転ぐらい経験しておこうかと思ったのでした。

申込み

自動車学校には、一番混んでいる1月に申し込みを行いました。2月から学科の授業を受け始めて、3月から技能教習が始まりました。周りには若い人しかいません。当然高校生もいましたよ。40代のおっさんが高校生と机を並べて勉強するというのもシュールですね。入校時にマニュアルコースとオートマコースに別れるわけですが、私は世代的に「男はマニュアル」という空気を吸って育った世代ですからマニュアルを選択しました。今の若い人は女子はほぼ全員オートマ、男子も半分くらいはオートマだそうです。結論から言えば、オートマが賢い選択だとは思います。そもそももうマニュアル車が走っていない!一方でマニュアルには操作する面白さや、クラッチを上手に繋げた時の満足感があるので、今となってはマニュアルを選択してよかったと思っています。慣れるまではかなり苦労したのも事実ですが。。。ちなみに、私の親の世代は全員マニュアルです。教習所の年配の先生も「昔は全員マニュアルで取ったんじゃよ」と仰っていました。

若い人たち

中高年で免許を取ろうとする人は年齢を気にしがちですが、その必要はないと思います。さすがにこれからプロレーサーになるのは無理でしょうけど、普通に運転する分には全然遅くありません。仮免検定や卒業検定、グループ教習で若い人の運転を見る機会がありましたが、ぜんぜん差は感じませんでした。みんな同じようなものです。そもそもたった十数時間の練習で上手いも下手もありません。

現代の教習所

教習所に怖いイメージを持っている人も多いと思います。私は子供の頃に見た、舘ひろし主演の映画「免許がない」のイメージが強かったです。意地悪な教官や鬼教官のいる怖いイメージです。しかし時代の変化ですね。現代の教習所は客商売、サービース産業に生まれ変わっているようです。少子化で教習所間の競争が激化しているというのもあると思います。教習では指導員の先生からダメ出しされるわけですが、怒鳴られたりとか、昭和時代にありがちなめちゃくちゃなことはなかったです。

教材では紙の教科書も配布されますが、現代ではスマホのアプリを使ってクイズ形式で勉強します。おかげで学科の勉強は特に苦もなくできました。下に学科教習で教室で試聴する動画(ドンドンドライブ)の例を貼っておきます。若い頃に免許をとった人は時代の変化に驚くのではないでしょうか?

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試行錯誤

そこまでやる必要ないと思いましたが、ドライビングシューズを買いました。ドライビングシューズはカースポーツ用の靴で、特別にソールが薄く作られており、クラッチやアクセルの操作感が普通のスニーカーと比べて素足に近いんですね。ソールが薄いので長時間歩くのには向いていません。普段はニュースバランスのスニーカーを履いているんですけど、ドライビングシューズのペダルの操作感は確かに全然違います。私は第一段階でやる断続クラッチの習得に大変苦労しまして、ドライビングシューズの購入まで追い込まれてしまいました。S字クランクで2回延長しました。あのときは焦りました。こりゃ自分には無理なんじゃないかと落ち込みました。

YouTube

教習所の先生やプロドライバーといった人たちがYouTubeにドライビングチャンネルを開設しています。これがめちゃくちゃくためになります。YouTubeがあれば自動車学校いらんのでは?と思えるほどです。クラッチ操作、駐車方法や車線変更の方法などなど、必要な運転技術について、教習所で習うより遥かに詳しくわかりやすく解説してくれています。免許はあるけど運転に自信がない人にもオススメです。例えばこんなのです:ほかにもいっぱいあるので自分にあったチャンネルを探すといいと思います。

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