三幸福祉カレッジの介護福祉士実務者研修を受けて

はじめに

最近、三幸で介護福祉士実務者研修を受け無事修了しました。私は介護職員としての実務経験はないんですけど、以前ニチイで初任者研修を受けたので、その勢いで実務者研修も受けました。以下初任者研修と比較したまとめです。

実務経験がなくても受けられるか?

実務者研修も初任者研修同様誰でも受講可能ですが、初任者研修では先ず座学で福祉の歴史や介護保険制度など、基本的なことから教わって、実技ではシーツの畳み方からはじめるのに対し、実務者研修ではそういうのは一通り知っているという前提になります。ですから全くのゼロから実務者研修を受けると、おそらく何のことか分からないまま終わると思います。例えば「ICF」と聞いて「???」という人はやめた方がいいかもしれません。ゼロから始める人は、まずは初任者研修を受けた方がいいと思います。ちなみに私のクラスは十数人いましたが、私以外全員、実務経験ありの人でした。ただし、前述の通り私は実務経験なしですが、授業を受ける上でハンデを感じることはありませんでした。

事前学習はどんなの?

三幸では配布された教科書をもとに自宅学習を行います。学習方法にはWEB方式と郵送による通信方式とがあります。私はWEB方式を選びました。学習は教科書を読んで択一式の問題を解いていきます。全部選択問題で初任者研修にあったレポート問題はありませんでした。毎日1時間くらいでしょうか、コツコツと課題をこなして、難易度も初任者研修に毛が生えたようなレベルなので、余裕で100点が取れる内容です。WEB方式では解いた後ボタンを押しただけで採点ができるので、すぐに結果が分かり、郵送のやり取りもありませんから楽ちんでした。WEB方式を選んで正解でした。

どんな授業?

初任者研修では、はじめに教室で教科書を使った座学があり、そこで福祉や法律、介護行政、医学的理解などなど、介護職に必要とされる基本的な知識を教わりました。また介護職員の心得に加えて、先生の介護職としての経験談なども聞く機会がありました。一方、実務者研修ではこのような講義としての授業はなく、ほぼ全て演習でした。「介護過程」というのを習うんですけど、いくつかの例を使って練習してみるというものです。私は講義を期待していたので演習ばっかりでちょっと残念でした。演習もいきなり応用問題からスタートしたようなレベルで、もう少し簡単な練習問題から初めて欲しかったというのが本音でしょうか。

身体介護の実技練習もありますしたが、コロナ禍下で大幅に縮小され杖歩行の介助だけでした。

医療的ケアとは

全部で7日通うわけですが、5日が上で述べた介護過程の演習で、残り2日が医療的ケアの実技練習になります。医療的ケアでは喀痰吸引と経管栄養の実践方法を学びます。先生は看護師でした。医療行為の実技練習なんて生まれて初めてのことで、大変貴重な経験でした。参加して良かったです。ただし授業はスパルタ方式で大変でした。喀痰吸引も経管栄養も厚労省が定めたという20〜30くらいのプロセスで構成されています。これを授業中に何度も練習して丸暗記します。最後に先生の前で実演して、全部間違いなく行えれば合格、間違ったら不合格で、一からやり直しになったり居残りになります。私は休み時間もクラスメイトと練習しました。参加者は無事全員合格でしたが、非常に緊張感のある2日間で、時間もあっという間に過ぎました。

参加者

これも初任者研修とは対照的だったんですけど、参加者の半分くらいは20代から30代の若い人でした。女性だけではなく男性も多かったです。初任者研修では中高年が多くほとんど女性でした。みんな若いのに偉いなあと本当に感心しました。